整骨院コラム
交通事故後に多い悩み
損害賠償額の目安は?
損害賠償額の目安はあるのだろうか?
交通事故の示談とは、事故で生じた損害賠償額を話し合いで決めることです。
示談交渉をする前には、加害者も被害者も損害賠償額の目安を知っておかなければなりません。
損害賠償額の主な目安としては、保険会社の基準と日弁連の基準とがあります。
●保険会社基準(自賠責保険・各損害保険会社の支払い基準)
必ずしも裁判を前提としていないため、日弁連基準よりも低い額となります。
提示してくる最初の金額は、自賠責保険の基準による場合が多いと思われます。
●日弁連基準(財団法人日弁連交通事故相談センターの「交通事故損害額算定基準」)
損害賠償額の各項目について、過去の裁判などで認められた例に基づいた日本弁護士連合会の基準です。
保険会社の基準よりも金額が高いので、被害者は日弁連基準を参考にして、合理的に考えられる金額を算出すると良いでしょう。
保険会社基準
自賠責基準(自賠責保険の支払い基準)
・交通事故の被害者に国が最低限の補償を提供
・人身事故の被害者を広く救うことが目的のため、基準としては最も低い
任意保険の基準(各保険会社の支払い基準)
・自賠責保険でカバーできない損害を補う
・日弁連基準よりは低い
日弁連基準
・最新の判例、実務の動向、物価、賃金水準などの経済的諸事情を考慮して、数年ごとに改定されている
・裁判で争われた場合にみとめられた、かつ、比較的高めに認められた基準
・加害者に請求する場合の請求額の目安であり、確定的な基準ではない